
理事長 伊東千鶴子
1929年(昭和4年)創立者伊東静江は「神を愛するがゆえに、他人をも我が身の如く愛する」というキリストの教えを具現するため、相模野の草深い原野の一隅に、愛に基づく教育の理想郷の建設を目指しました。それは独り、ひた向きな篤い信仰心と使命感を抱いてのものであり、また、新たな時代と広い世界を見つめた夢多い希望の旅立ちでした。
それから今2008年、およそ80年の歳月を経て、創立者の高邁な精神は多くの人たちを引きつけ、引き継がれて聖セシリアに豊かに息づいています。
今日の21世紀社会は創立当時とは全く異なり、様々な世界が驚くほどの早さで多様化し細分化し高度化され知識も価値観も変貌していきます。そして、幸せを求めて歩み続けた進歩と発展の歪はいたるところに弊害をもたらし、人間の存在と尊厳をも脅かそうとしています。
このような現代社会にあって、聖セシリアは創立以来一貫としてカトリックの愛にもとづく真理の教えにより、一人一人を大切に育み、一人一人が豊かな人間形成を果たすことを教育の理念としています。