7月7日(月)、高校2年生は修学旅行の事前研修として、「五島列島とキリスト教の歴史」について学びました。
五島列島は古代から日本と大陸を結ぶ中継点で、様々な文化の交流の歴史があります。キリスト教は、16世紀半ばに九州に伝来し、五島列島でも人々にありがたい教えとして受け入れられ、当時は2000人以上のカトリック信者が存在しました。
しかし、16世紀末以降、豊臣政権と江戸幕府によりキリスト教徒の弾圧が行われ、五島でも多くの信者が殉教しました。そのような状況下、長崎や五島には、秘かにキリスト教の信仰を守り続けた「潜伏キリシタン」とよばれる人々がいました。明治時代にキリスト教が解禁され、潜伏していたキリシタンたちは、神父を招き、協力してレンガや石を積んで「天主堂」を建てました。五島には現在も多くのカトリック信者が暮らしています。五島列島には、長い間信仰を繋いできた先人たちの意志が残っているのです。
今回の研修で、生徒たちは、自分たちが訪れる五島がどのような場所か学び、あらためて修学旅行の意義を確認できました。