6月28日(土)「実験から学ぶ化学基礎」の2つ目の実験を行いました。
今回の内容は、入試問題頻出である「中和滴定」についての実験と問題演習を行いました。
中和滴定とは、酸と塩基がお互いの性質を打ち消しあう中和反応の量的関係を使って、濃度がわかっている塩基または酸の水溶液から、濃度のわからない酸または塩基の水溶液の濃度を求める実験操作のことです。
今回の実験は、次の2つの実験を行うことで食酢中の酢酸の濃度を求めました。
①シュウ酸水溶液に、約0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、正確な濃度を調べた。
②10倍に薄めた食酢に、①の水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。
操作においては、試薬の量を正確に測り取ることや、中和点を正確に見極めることが難しい実験ではありましたが、100分間集中して取り組むことができました。
問題演習の時間では、実験データを整理したあと、中和滴定の発展レベルの問題に取り組みました。そこでは、問題の解説だけでなく、答えを導くヒントを見つけるために問題文を文面からそのままとらえず、ポイントとなる箇所を図示化したり絵を書いたりしながら整理するというテクニックを学び、難しい問題にもチャレンジしました。
いよいよ夏本番!高校3年生は受験勉強により力が入っています。
次回の「実験から学ぶ化学基礎」は、7/5(土)を予定しています。