7月8日(火)、新国立劇場でプッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」を鑑賞しました。
「蝶々夫人」は幕末の長崎を舞台に、15歳の芸者蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの悲恋を描いた物語です。周りに何と言われようが夫の再来日を信じてひたすら待ち続ける蝶々さん、彼女を支える人たち、彼らの織り成す人間ドラマが圧倒的な声量の歌唱とともに演じられ、2時間半を超える長丁場があっという間に過ぎていきました。そして、なんといっても400年を超える歴史をもち、多くの人々を魅了してきたオペラという芸術の底知れない魅力に飲み込まれた濃い時間でした。終演後の生徒たちの表情からもそれは感じられ、「豊かなもの」を共有した濃密な経験だったと思います。
この経験が今後の生徒たちの高校生活の中で十分に活かされ、真に豊かなものを追い求めてくれることを願っています。